2019年11月1日
東日本大震災からの復興へ!常磐線から復興を支えるE657系の車内をご紹介!【気まぐれ大回り旅】ひたち ときわ車内
今回は常磐線特急で使用されるE657系についてご紹介します。
このE657系が導入される前、常磐線特急は長距離速達タイプが「スーパーひたち」、短距離停車タイプが「フレッシュひたち」と呼ばれ、スーパーひたちには651系が、フレッシュひたちにはE653系が使用されていました。E657系は常磐線特急を上野〜いわき駅間といわき〜仙台駅間で分割し、運転するために上野〜いわき駅間で使用するために導入されました。そしていわき〜仙台駅間ではE653系を使用し、新たな名称の特急を運転する予定だったのです。
この新たな特急のシステムは2012年から導入される予定でした。
しかし、状況は一変します。
原因は2011年に発生した東日本大震災です。これにより常磐線の沿線も甚大な被害が発生。また、沿線にあった福島第1原発事故により、いわき〜仙台駅間の一部区間では年単位の長期運転見合わせ。富岡〜浪江駅間は現在でも運転を見合わせています。
2012年からの常磐線特急改革はもちろん、水の泡に。いわき〜仙台駅間で使用する予定だったE653系は新潟エリアのいなほ号、しらゆき号になりました。
そして新製導入されたE657系は復興を目指していくための象徴的な存在となっていきます。
E657系の初の営業運転は臨時特急「復興いわきフラガール号」でした。
そして、ついに!
2020年春から常磐線の9年ぶり全通に合わせて品川〜仙台駅間の特急をE657系によって直通運転することになったのです。
2020年に常磐線はまた一つの節目を迎えることになります。
列車は10両編成です。
全てが10両固定編成で運転されます。
ひたち号、ときわ号は全車指定席でグリーン車は5号車です。
グリーン車のところに英語でFirst class とありました。本当はビジネスクラスというのが適切なのですが、本当のファーストクラスに値する列車が運行されていないことを考えるとこれで良いのかも知れませんね。
普通車の車内はこちら。
照明は寒色です。また、全体的に落ち着いた仕上がりとなっていてE257系などで見られたような派手さはありません。
こちらは座席。デザインは霞ヶ浦のうねりをイメージしたとされ、枕は可動式です。
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、概ねE5系に搭載されている普通車の座席と同じです。E657系の後に導入されたE353系などでも同様の座席が使用されていることからJR東日本の今後の標準的な座席と見て間違いないかと思います。
こちらはトイレ。
車椅子対応の多機能トイレは5号車にあります。
こちらは通常サイズ。
新幹線のように男女別とはならず、男女共用トイレです。
木目調で綺麗に仕上げられ、清潔感があります。ながすやきんきゅうのように日本語があまりわからない外国人の方や子供にも優しい作りです。
こちらは男性小用トイレ。
相変わらずの狭さと簡素さでロック機構などもありませんが、まあこの程度で良いと思います。
こちらは洗面所。
かなりシックな感じです。
またE257系との比較ですが、はっきり言って正反対と言えます。
記事だけでは伝えきれませんが、乗り心地は最高に良い車両です。
揺れは少なく、客室の静音性は大変優れています。
それなのに常磐線内では130キロ運転を実施。
2020年にまた、新しくなる常磐線に目が離せません。
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