平清盛が信仰した厳島神社。JRのきっぷで簡単に宮島へ! 広島世界遺産巡り①【日本周遊の旅】
前日からアパホテル山口防府に宿泊し、防府からの始発列車で岩国、岩国から広島シティネットワークに入り、広島行きで広島県の宮島口までやってきました。
かつては115系が活躍していましたが、2015年から広島地区ではJR発足後初、実に32年ぶりに新型車両、227系が投入されました。227系は大阪を中心とした近畿アーバンネットワークで活躍する225系の技術を生かし、さらにJR西日本での最新技術を多数盛り込んだ豪華な車両です。2019年から広島シティネットワーク内はすべて227系に統一されました。(一部列車がシティネットワーク外にも乗り入れあり)
最近では227系1000番台が和歌山線、桜井線、紀勢本線に投入されています。
宮島口には全国の駅ではかなり珍しい船の乗り換え表示があります。
これは現在、JRグループが運営する唯一の鉄道連絡船「JR西日本宮島フェリー」が宮島口から宮島港まで運行されているからです。(宮島航路はもともと鉄道連絡船の中でも特殊なタイプのもののため、鉄道間連絡の性質は持たないが、鉄道連絡船とは呼ぶ)
かつては瀬戸大橋ができる前の宇高航路や青函トンネルができる前の青函航路、第二次世界大戦前までは北海道と樺太を結ぶ稚泊航路などというものもありました。
しかし、技術の進歩により、鉄路が直接つながったり、離島にも橋が架かるなどその必要性は次々に失われ、現在は宮島航路のみになっています。(鉄道連絡船という形では、廃止されていても全く同じルートで津軽海峡フェリー、北海道サハリン航路、関釜フェリー、JR九州高速船のように多少港の位置を変えるなどして存続しているものもある)
宮島口ではJR西日本宮島フェリーのほかに広島電鉄グループの宮島松大汽船が運航しています。
宮島口から宮島桟橋までのみを利用する場合、どちらも運賃は変わりませんが、JR西日本宮島フェリーは鉄道連絡船であるため、鉄道との通し計算ができます。
そのため、例えば東京から東海道山陽新幹線で広島、広島から山陽線で宮島口、宮島口からJR西日本宮島フェリーで宮島桟橋までという乗車券発行が可能でみどりの窓口などで購入できます。JRの規則に則って往復割引や学生割引も適用できます。
さらにすごいのはJRの特別企画乗車券も利用可能で青春18きっぷ、フルムーン夫婦グリーンパス、秋の乗り放題パスなどでも乗船でき、今回私たちは青春18きっぷで乗船しました。(SuicaやPASMOなどの交通系ICカードでも乗船できます。)
こちらがみやじま丸です。
現在はみやじま丸のほかにななうら丸、みせん丸の3隻体制で運航されています。
海を航行しているという感じはあまりしませんが、電車にずっと乗っているとよい気分転換にもなります。
10分で着きますので、飽きることもありません。
宮島に到着。
宮島にも奈良公園のようにシカがいます。
ただ、餌をあげることはできませんし、あまり触るなどして触れ合うような感じでもありません。遠くから見て写真を撮る程度が良いと思います。
宮島は日本三景の一つで、天橋立、松島とともによく知られています。正岡子規が「汐満ちて鳥居の霞む入江哉」と詠んだことでも知られています。
未明に雨が降っていたようで虹がみられました。
鳥居が修繕中なのがさみしいところですが、これでもかなりきれいですね。
朝早くは人も少なく、おすすめです。
厳島神社にやってきました。
ここ宮島は平家からの信仰が大変に厚いことで知られ、厳島神社は平清盛によって社殿が整備されました。
1996年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
境内は寝殿造りでとても長い廊下が特徴です。混雑しているとダラダラと長いなあくらいにしか感じないわけですが、朝の空いている時間にくるとその光景は圧巻です。
朝の空気はとても澄んでおり、かなりきれいに景色を楽しめます。
厳島神社は撮影OK ですが、やはり空いているに越したことはありません。
拝観料は300円です。
厳島神社を出ると、その先には平清盛神社があります。
このときは干潮でしたので、厳島神社の拝観入口目の前から鳥居のすぐ近くまで、行くことができました。
裏の山は原始林が広がり、宮島ロープウエーで登れるうえ、登山を楽しむような方々もいます。数々の貴重な植物や素晴らしい景色が楽しめるとして人気を集めています。
帰りは山陽本線で広島へ向かいますが、宮島口から宮島桟橋のみならず、広島からJRと広島電鉄の競合は行われています。宮島口の周辺ではJRの車内から広島電鉄の線路を望めます。運賃は広島電鉄のほうが安いですが、JRのほうが圧倒的に早いです。長距離の乗車券や青春18きっぷも利用できるJRは観光客にとってはよいかもしれません。
広島につきました。
次回の「日本周遊の旅」は!
広島で世界遺産巡り!
原爆ドームに向かいます。
お楽しみに!