2021年2月21日
215系グリーン車をご紹介!湘南ライナーの一世代前のグリーン車乗車記
今回は湘南ライナーのグリーン車についてご紹介します。
乗車記についてはYouTubeに投稿済みです。
今回ご紹介するのは215系です。
湘南ライナーには特急踊り子にも使われる185系とオールダブルデッカーの215系が使われています。以前はおはようライナー新宿、ホームライナー小田原も含めて、E257系、E351系、183系、189系も使用されました。湘南ライナー、おはようライナー新宿、ホームライナー小田原は2021年春のダイヤ改正をもって運転を終了し、特急湘南に変わることになっています。使用車両もE257系リニューアル車両の14両か9両となります。
かつては首都圏各地で運転されていたJR東日本のライナー列車ですが、1998年におはようライナー土浦、ホームライナー土浦が特急フレッシュひたちに置き換えられ、廃止されました。それ以降はしばらくライナー列車の廃止はありませんでしたが、2014年に高崎線、宇都宮線系統のホームライナー古河、ホームライナー鴻巣が特急スワローあかぎ、新幹線なすの号に置き換えられたことを皮切りに次々にライナーが廃止されることになります。
2015年には横須賀線系統のおはようライナー逗子、ホームライナー逗子が特急成田エクスプレスなどに置き換えられる形で廃止され、2019年には中央線、青梅線系統の中央ライナー、青梅ライナーが特急はちおうじ、特急おうめに置き換えられ廃止、同じく2019年に総武快速線のホームライナー千葉が成田エクスプレスや快速グリーン車に置き換えられ、廃止されました。
JR東日本で最後のライナー列車となっていたのが東海道線の湘南ライナー、おはようライナー新宿、ホームライナー小田原です。
ライナー券売機。
満席か発車1分前まで発売されます。朝のライナーは前日9時30分から発売されます。また、朝のライナーにはライナーセット券制度があり、1ヶ月間、毎朝ライナー列車に乗ることができます。値段は乗車月の月〜金曜の休日を除いた日数×520円と普通に買った場合と変わりませんが、満席の多い湘南ライナーに毎朝乗れることが保証されるのは大きいです。また、運休発生日に乗車しなかった場合には払い戻しの対象となります。夜のライナーは乗車1ヶ月前からライナー券が発売されるほか、当日券は発車時刻30分前から発売されます。
今回ご紹介するグリーン車は普通列車グリーン車の取り扱いでライナー券ではなく、グリーン券が必要です。普通列車グリーン券が必要ですが、首都圏エリアの料金が適用されるため、50キロまで780円、51キロ以上は1000円で、車内料金は260円高くなります。普通車が座席定員制で着席保証があるのに対し、グリーン車は全車自由席で満席の場合にもグリーン券が必要です。
構造こそE217系、E231系をはじめとした普通列車グリーン車と同じですが、215系のものはひと世代古いものです。いわば、211系世代のグリーン車の最後の生き残りという状態です。座席も最近の普通列車グリーン車よりも少し小さく、どちらかと言えば、185系の普通車の座席に近いサイズです。
215系は10両4編成が製造され、湘南ライナーをはじめ、快速アクティー、湘南新宿ライン、ホリデー快速などに使用されましたが、2020年の時点では定期運用は湘南ライナーとおはようライナー新宿のみです。不定期の臨時列車としてホリデー快速ビューやまなし号が中央線で運転されていました。
2021年のダイヤ改正をもって、定期運用が消滅する上、春の増発列車でホリデー快速ビューやまなしを含めて、215系の運用は一切なく、廃車が噂されています。185系についてはダイヤ改正後も一部の臨時列車で運転される予定ですが、215系はそれも無さそうです。
足元も座席下にスペースがある最近の座席とは異なり、ヒーターの設備のため、足元が狭くなっています。少しくぼみがあり、足を伸ばすスペースに配慮しているのは185系のOM編成なんかにも見られるものです。
普通車とグリーン車の貫通扉も少し古さを感じます。
215系は209系やE217系よりも古く、首都圏のJR車ではトップクラスに古い車両となっています。
階段も古さを感じさせるデザイン。Suicaグリーン券システムへの対応工事等は行われず、登場当時の姿をとどめています。湘南ライナーでの運用時には乗車前もしくは車内にて車掌端末によって確認が行われるので、Suicaグリーン券でも利用できます。
215系独特の設備として、あと○Kmで〇〇に到着します。という案内があると思います。近郊形車両らしい装備と言えます。
横浜通過などの面白い運転がオールダブルデッカーの215系で見られるのもあと少し。ぜひ、運転されているうちに乗ってみてはいかがでしょうか。また、日本では唯一の動力集中方式の電車となっていて、動力車は両端各2両です。
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