JRの学割を使ってお得に鉄道を利用しよう!学生割引の使い方や申請方法は?

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今回は学割、学生割引についてご紹介します。

学割とされるものは多数ありますが、一般にはJRグループが実施する「学生割引乗車券」を指すことが多いです。
では学割とはなんなのか。
学割はJRから指定を受けた中学、高校、大学、専修、各種学校の学生、生徒が利用区間の営業キロが101キロ以上の場合に運賃が2割引になる制度です。学割運賃で乗車券を購入する場合には学校発行の学生・生徒旅客運賃割引証が必要で学校によってその申請方法は異なります。

これは実際に私が利用した学割適用乗車券。
101キロ以上ならどのような経路でも適用できます。また、原則禁止となっている割引の併用も特例的に可能で往復利用でかつ片道601キロ以上の場合には往復割引が併用できます。
券面上にもある通り、学生証などの証明書を携帯する必要があります。また、乗務員や駅員から要求されればいつでも提示しなければいけません。証明書は学生・生徒旅客運賃割引証とは別に発券時にも提示する必要があります。

学生割引を使用するには注意点があります。
まずは文部科学省による利用制限です。
これは国鉄時代から文部省が出しているもので現在のJRの学生割引の不正利用防止を目的とします。
ただ、この通達はあくまでも学校に出されたものであって学校が生徒の申請に基づいて学生・生徒旅客運賃割引証を発行した場合にはJRや利用する学生が制限を受けるものではありません。
文部科学省が示す学生割引の正当な利用理由は次の7つです。

(1) 休暇、所用による帰省

(2) 実験実習などの正課の教育活動

(3) 学校が認めた特別教育活動または体育・文化に関する正課外の教育活動

(4) 就職または進学のための受験等

(5) 学校が修学上適当と認めた見学または行事への参加

(6) 傷病の治療その他修学上支障となる問題の処理

(7) 保護者の旅行への随行


学校での申請時にはこれらのいずれかに該当するかを問われますが、発行されてしまえばJRからこれを聞かれることは絶対にありません。何しろ旅客営業規則にはこのような利用制限規定はないからです。


また、学生割引を利用して通過連絡運輸扱いの路線を経由する場合には連絡会社線の営業キロを含めず、JRの営業キロのみで距離判断を行います。

通過連絡運輸扱い→JRの間に別の会社線を入れて運賃計算が可能なこと。主にIGR線や北越急行、えちごトキめき鉄道が知られます。


あくまでも2割引になるのは運賃部分のみです。特急料金やグリーン料金と言った料金券は割引になりません。


この学割の運賃計算に関しては営業キロ、換算キロ、擬制キロ、運賃計算キロなどと言った運賃計算に関する特別な知識が必要です。詳細な運賃は乗り換え案内アプリで調べてから差し引くか、駅係員にお尋ねください。


ぜひ、皆さんも学生割引を有効に活用してお得に鉄道を利用しましょう!

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