2019年12月10日
意味ある?横浜市営地下鉄ブルーラインの快速の存在意義はこれだ!【横浜市営の旅】
上大岡に来ました。
今回はここから横浜市営地下鉄ブルーラインに乗ってみようと思います。
今回は諸事情で洋光台駅からバスで向かって来たのですが、バス降車場からは京急に比べてわかりにくい感じ。
本当にわからなければ京急の改札方面に進むとさらにわかりやすい入口があります。
今回ご紹介するのはブルーラインの快速。
快速なんてあったのか!?という方も多いかと思います。
横浜市営地下鉄の快速は平成27年から運転を開始し、現在も日中帯毎時2本が運転されています。
快速の停車駅はあざみ野から新羽までの各駅と新横浜、横浜、桜木町、関内、上大岡、上永谷、戸塚と戸塚から湘南台までの各駅です。
いやおい。という方。
その通りな反応かと思います。
ぜひともGoogle マップなどで横浜市営地下鉄の全容を見ていただきたいのですが、ブルーラインはそもそも速達を行うような路線形ではありません。JRで例えるならば武蔵野線のような存在です。横浜市内を走る様々な鉄道路線やニュータウンと都市をつなぐ路線として運行され、待避設備も新羽と上永谷にしかありません。
上永谷では地上に出ます。
それではどんな場面で速達性が発揮されるのか。
まずは横浜〜新横浜駅間です。
こちらは観光客を中心に需要の高い区間ですが、この区間にはJR東日本の横浜線があり、毎時3本ある横浜線の快速を利用すると12分で横浜に着きます。
距離的にはブルーラインが優位にあり、普通を利用しても11分で横浜に着きます。
ただ、横浜線は170円、ブルーラインは250円と料金面で横浜線の圧倒的優位にある上、1分差の場合、地上ホームに到着する横浜線の方が便利な場合が多いのです。
ここで登場するのがブルーラインの快速です。
横浜市営地下鉄ブルーラインの快速は新横浜から横浜までを8分で結びます。確かにこうなれば有利に見えます。
まもなく戸塚です。
もう一つの速達性の発揮場面はこの戸塚から関内までの区間です。
どちらもJR線との接続駅で戸塚はベッドタウン、関内は横浜市庁や神奈川県庁がある主要駅ですが、JR利用の場合、横浜駅で根岸線に乗り換えた上で向かうこととなり、不便です。
そこでJR利用よりも3キロほど短く結べるのがブルーラインなわけですが、この区間のブルーラインには最大の問題点がありました。
この区間は特に人口が多い上、乗換駅がないところが多い港南区、南区を通過するのです。そのため、港南区、南区にはたくさんの途中駅があり、それらの駅に止まっている間にJR利用に3キロの差を埋められ、ほとんど所要時間が変わらなかったのです。
そこで登場するのがブルーラインの快速です。
市交通局のこの区間の停車駅判断はかなり思い切ったものでした。戸塚〜関内駅間の途中停車駅は上永谷、上大岡のみ。
舞岡、下永谷、港南中央、弘明寺、蒔田、吉野町、阪東橋、伊勢佐木長者町は通過です。
この判断により、南区内の駅は快速が止まらないことになりました。
快速を利用することで戸塚〜関内駅間を乗換なし17分で結ぶことに成功し、かなりの優位性を持っています。
下飯田駅付近でもう一度地上に出ます。
泉区のこの辺りは鉄道空白地域として知られ、かなり不便なエリアとなっていましたが、1999年に相鉄いずみ野線とブルーラインが開業したことで相当便利になりました。
湘南台駅手前で相鉄いずみ野線と並走。
相鉄いずみ野線は相鉄線の中でもあまり需要が高い路線ではありませんが、なくてはならない路線であり、将来が期待される路線でもあります。
終点の湘南台に到着。
ブルーラインの終点です。
唯一藤沢市にある駅で改札を出ると藤沢市の管理するコンコースが広がっています。
次回の「横浜市営の旅」は!
ブルーラインの湘南台〜あざみ野駅間を乗り通し!
日本で2番目に長い地下鉄はすごい!
お楽しみに。
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