2020年4月5日
シェアサイクルで100キロ!?神奈川の魅力発見!ハローサイクリングって使いやすい?【シェアサイクル100キロの旅】
今回はいつもと少し違ったことをしてみます。
私が自転車の旅も好きだというのは薄々感じておられた方もいると思いますが、今回は自転車の旅をお見せします。
ただ、そんなにたくさん写真が撮れるような旅の方法でもありませんので、所々の写真をお見せすることになります。
今回はシェアサイクル、つまり乗り捨て可能なレンタサイクルを利用して神奈川県を乗ってみようということになりました。
神奈川県内にもNTTドコモが中心に展開する「Bay bike 」「川崎バイクシェア」「レッツバイク」、京急が展開する「三浦半島レンタサイクル」など、多数のシェアサイクルがありますが、特に提供範囲が広いのは「HELLO CYCLING 」というシェアサイクルでソフトバンクやYahoo! JAPANを運営する会社などが出資するオープンストリートがシステム提供を行っています。
基本的にはハローサイクリングのシステムを利用して各地の会社がシェアサイクルを運営するというやり方です。そのため、ハローサイクリングは信じられない広さでサービス展開を行なっています。システムがハローサイクリングで統一されているため、ハローサイクリングのシステムを利用する別会社のポートでも返せるのが魅力です。
(地理院地図)
行程1
大船駅から環状4号線、鎌倉街道で上大岡、関内経由横浜駅へ。横浜駅から国道1号線で川崎駅へ。
出発してから30分ほどで上大岡に着きました。
横浜市港南区の中心エリアですが、真ん中にあるわけではなく、すぐ横には南区があります。
引き続き鎌倉街道を走るのですが、ここから先は弘明寺、蒔田、伊勢佐木町と自転車利用ではどうも休憩がしにくいところを走ります。
出発してから70分ほどで横浜に到着。
大船からの場合、JR線が走るような東海道方面経由のルートは遠回りになることがあり、鎌倉街道経由の方が良い場合が多いです。
地図を見ればわかりますが、JR線は戸塚や東戸塚に寄って少し、山側に回っていることがわかります。
ただ、根岸線周りでは海側に寄りすぎなため、道路でしかない根岸線の港南台と京急の上大岡を短絡するルートを通ることで自転車や自動車では近い距離で横浜にアクセスできます。
ひたすら国道1号線を通り、いよいよ鶴見川です。
実際の市境はもっと東京寄りにありますが、概ね鶴見川が市境という認識で間違いはありません。
大船出発から2時間45分。
川崎駅に着きました。
ハローサイクリングは電動アシスト自転車を貸し出しています。ここまでも電動アシスト自転車できているわけですが、坂がとにかく楽。
踏ん張るという感覚なしに川崎まで来てしまいました。
ただ、足を回し続けていることに間違いはありませんから足が疲れているとは感じます。なんだか不思議な疲れ方です。
(地理院地図)
行程2
川崎から県道409号線で小島新田へ、小島新田から産業道路で生麦、生麦から国道15号線で横浜駅東口、横浜駅東口からはみなとみらい21地区、港の見える丘公園、山手の住宅地を抜けて本牧、本牧からは本牧通り、国道357号線、国道16号線で横須賀中央へ。
少し休憩したのち、川崎駅を出発します。
神奈川県の旅ですからここで再び元来た方向に戻っていきます。ただ、同じ道を行くんじゃ面白くありません。
京急大師線のルートでさらに海沿いに出ます。
小島新田駅の近くにある公益財団法人実験動物中央研究所のポートで自転車を交換します。
電動アシスト自転車で長距離を乗るとなると自分の自転車の場合、バッテリーをたくさん持って移動したり、バッテリーの持つ範囲内で移動したりということが求められますが、シェアサイクルの場合、サイクルポートとそこに自転車さえあれば乗り換えができるため、長距離でも余裕です。
今度は産業道路を回るのですが、京浜工業地帯の中を駆け抜けます。途中には南武支線や鶴見線と言った路線も見えます。
大きなトラックがたくさん行き交うような道で普通の人が生活する中ではなかなか入ることのないような道でした。
ちなみに自転車のご紹介ですが、ハンドル一番左にあるのは電動アシスト自転車の操作パネルで残り電池残量やアシストの強さ、速度なども把握できます。これは貸出前でも動かすことができ、電池残量を確かめてからスマートフォンで予約したり、貸出操作をしたりすることが可能です。
その右側にあるのは私が自分で取り付けたスマホスタンドです。ナビアプリを使用するためにつけたものでこのように固定すれば走行中も案内してもらうことができます。手に持ったりすると道交法違反となるので注意してください。
さらにその右側の数字キーがあるパネルはハローサイクリングが独自に取り付けたものでスマートロック操作パネルです。
この自転車はシェアサイクルで使用するにあたって普通の鍵で開くようなロックではなく、スマートロックと呼ばれる電子ロックを備えています。ハンドルについている操作パネルに登録したICカードをタッチしたり、暗証番号を入力することで解錠されます。また、GPSが搭載されていて今いる場所も把握されています。
返却操作などもここで行うため、自転車のバッテリーをゼロにしてしまうと返却操作ができなくなってしまいます。
しばらく進んできて生麦から少し内陸側の国道に移ります。
上を通っているのは先日開業したばかりの横浜環状北西線です。
そして横浜に到着。みなとみらい大橋からはランドマークタワーをはじめとする横浜といえばの風景を望むことができました。
そして元町・中華街を抜けて山を登ると大変綺麗な景色を眺められました。
奥には横浜ベイブリッジ、下には山下や山手と呼ばれるエリアが見下ろせます。
この山自体は韓国の総領事館なども置かれている大変高級な住宅街で大きな家が目立つところです。
映画コクリコ坂からの舞台としても使用されました。
普通の自転車でくるともう信じられないほど厳しい坂道なのですが、電動アシスト自転車では立ち漕ぎをすることも止まることもなく、スムーズに上ることができました。本当に電動アシスト自転車ってやつはすごい笑
本牧などを通り過ぎて横浜市の端の方まで来ました。
ここは能見台です。
ここで再び自転車の交換を行います。
ここから三浦半島の下にかけて極端にサイクルポートが減るためでバッテリー残量が十分なものに交換しておくのです。
15時ごろに横須賀中央に到着。
横浜市内は交通量も信号の数も多くなかなか時間を要してしまいました。
横須賀市に入ってからはトンネルなどがたくさん出てきますが、スムーズに運転することができます。
(地理院地図)
行程3
横須賀中央から県道26号線、国道134号線で城ヶ島へ。
横須賀中央から衣笠や武山などの山の中を駆け抜けて三浦半島の先端、城ヶ島につきます。
4月から無料化された城ヶ島大橋では大変綺麗な夕陽を眺めることができました。
夕陽の側にあるのは伊豆半島、逆側には房総半島が望めます。
城ヶ島京急ホテルで日帰り入浴です。
前にYouTubeで公開した三浦半島半日旅行でもご紹介しましたが、海が綺麗に望める温泉で1000円で入ることができるオススメの施設です。
とても温まり、外に出てくると何やら前に山が見えます。
よく調べればあれは富士山でした。
角度的に城ヶ島京急ホテルは三島や熱海の方に向いており、富士山が綺麗に見える位置にあったのです。
(地理院地図)
行程4
城ヶ島から国道134号線で葉山、逗子へ。
三崎口の駅を通り過ぎた頃には日は完全に落ちてしまいました。
真っ暗の中の道は自転車にとってはかなり辛いもので時々現れるコンビニは神様のような存在です。
ただただひたすら葉山を超えて逗子まで2時間自転車を漕ぎ続けました。
街灯が少ないため、路面状況や前方には特に気を使います。さらにシェアサイクルで使用されている電動アシスト自転車は完全なシティサイクルタイプのため、ライトが暗い。
集中しながら運転し続けるため、余計に疲れるし、肩も凝ります。
逗子では松屋で夕食。
もう他を探す気力もありません。
こういう時の食事はとりあえず何食べても美味しいんですよね笑
(地理院地図)
行程5
逗子から県道204号線、国道16号線で能見台、能見台から住宅地の中を超えて氷取沢から笹下釜利谷道路で杉田、杉田から環状3号線で港南台5丁目、港南台5丁目から横浜栄高校前を経由し、県道23号線で大船へ。
小坪トンネルを通るのはどうしても気が引けたため、金沢八景から回って帰ることにしたのですが、こっちのなかなかのもので鷹取山という山越えをさせられる上、鎌倉霊園というお墓がたくさんあるようなところの真横を通るルートだったのです。
この後の朝比奈の山越えがもう勘弁状態だったので、能見台から洋光台、港南台周りのルートをとって大船に戻ります。
さすが、鎌倉幕府が自然の要塞として鎌倉を選んだだけのことはあってこのあたりは本当に山だらけ。二度と自転車では入りたくないと思ってしまいました。
無事に大船に到着。
今回は友人と行きましたが、東京湾一周の旅と続いて本当に頭がおかしくなるかと思うような旅でした。
今回の総走行距離は約136キロでした。
これはシェアサイクルだけで進んだ距離としては相当良い記録に入るのではないかと思います。
電動アシスト自転車でしたから足は全然良かったのですが、長距離対応ではないハンドル周りの設計に悩まされ、肩こりがすごかったです。
自転車旅の魅力はその場所の空気を感じながら、走りながら常に景色を楽しめるところにあると思います。立ち寄りたいところでは止まって立ち寄れて、一緒に行った人とどこが辛かったとか、ここが綺麗だったという話も弾みます。
鉄道とも、自動車とも、バイクともまた違った自転車の旅。短い距離でも楽しんでみると良いのではないでしょうか。
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