2019年4月20日
あずさ号全車指定席化前の自由席に乗車!座席未指定券の問題点を探る。中央線が変わる!【中央線特急乗継の旅】
甲府です。
ここからはあずさ号に乗るわけですが、前回の記事の通り、47分遅れで来ました。
E353系9両の運転です。
特急あずさ21号松本行きです。
これはダイヤ改正後は大変珍しいものです。
特急あずさ21号自体は停車駅も時刻も変更なしで運転されますが、中央線特急は2019年春のダイヤ改正から自由席が廃止になり、全車指定席となりました。
それまでの自由席の値段からは値上げとなったのですが、指定席の値段は実質的な値下げとなりました。自由席に代わって設けられたのが、座席未指定券です。指定席特急券と同じ料金で購入するのですが、乗車する列車や座席を決めないというものです。「何時に乗るかはわからないけど松本には行きたい」というような需要、いわゆる自由席が想定するような需要を拾う目的です。この座席未指定券は指定席特急券と同じ値段なので指定席券売機やみどりの窓口で手数料なしでそれ以降の指定席特急券に変更できます。
これはJR東日本が示しているものですが、私はこの座席未指定券の制度に対して相当な問題を感じています。この座席未指定券で乗車した場合には普通車の空席が利用できます。この空席は座席の上に設けられたランプが赤色に点灯している席となっています。青色点灯は指定席発売済区間、黄色点灯はまもなく発売済区間となります。
JR東日本は黄色点灯、赤色点灯の座席への座席未指定券での利用は控え、その座席の指定席特急券を持った人がいればすでに利用している席でも席を譲るようにとしています。
この制度には2つの問題を感じざるを得ません。
1つはそもそもこの制度を理解できない方への対応です。特に外国人観光客に指定席特急券と座席未指定券の制度を説明することは乗客はおろか乗務員でも難しいでしょう。混雑している列車ではどのように対応するのでしょうか。
2つ目はそもそも声をかけることの難しさです。
途中駅からの指定席特急券を購入した場合、その指定席は始発駅から途中の駅までは赤色点灯の席、つまり空席として扱われます。
それは当たり前です。
そこに空席だと座席未指定券で着席し、寝てしまったなどということなったり、トラブルを警戒すれば声をかけにくい事態も十分に考えられます。
そもそもシステムが他地域で適用されていないことを考えれば初めて利用した人は困惑するでしょうし、システムの理解不足によるトラブルの原因となります。乗務員の車内発券業務軽減の目的があることはわかりますが、切符種別による明確な座席エリア区分は必要であると考えます。
取り直して、あずさ号は甲府盆地を抜けると松本に向けて山の中を突き進みます。
この日も自由席は比較的混雑。
遅れている関係から甲府からも大量のお客さんが流れ込みました。
左側にある指定席/自由席表示装置はダイヤ改正後は使うことがなさそうですね。全てが指定席になるわけです。
上諏訪では今後の対応を指令と協議したものと思います。
40分遅れで運行しています。
しかし、今回の件でJR東海とは一切連携せず、岡谷からの飯田線の列車との接続はなく、飯田線は定刻運転、塩尻からの中央西線との接続も行わないとのことです。放送はありませんでしたが、おそらく松本からの大糸線、篠ノ井線はJR東日本線ですから接続を図ったものと思われます。
思わぬところで会社間の壁を感じました。
諏訪湖が望めます。
最近はあまり御神渡りが見られることも少なくなっているようで2019年は出なかったそうです。
岡谷です。
特急は基本的にみどり湖経由ルートで運転されますが、遠回りの辰野経由のルートもあり、昔はあずさ号も辰野経由で運転されていました。
間も無く塩尻に到着です。
次回の「中央線特急乗継の旅」は!
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お楽しみに。
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