2019年6月12日
【185系】首都圏最後の国鉄型特急踊り子号!引退予定の185系乗車記【関東めぐり埼玉・静岡編】
今回は小田原から乗車した特急「踊り子号」をご紹介します。
経緯については前回記事をご覧ください。
前回記事はこちらから↓
乗車するのは特急踊り子118号東京行きです。
特急踊り子118号は毎日運転や毎土休日運転の定期列車ではなく、JR東日本が指定した日に走る臨時列車で踊り子の臨時列車は基本的に空く傾向があります。
踊り子号はすべて185系により運転されます。
基本の運行区間は東京〜伊豆急下田・修善寺ですが、我孫子からの臨時列車も土休日を中心に設定されています。
使用されているのはJR東日本185系で首都圏で走る最後の国鉄型特急車両です。
185系は1985年に国鉄が153系の置き換えを目的に導入され、19年が経過していた153系をすべて置き換えました。
当時運行されていた急行伊豆を特急に格上げさせるために185系は「特急にも通勤にも使える車両」という国鉄初のコンセプトで設計されました。
1982年に耐寒装備などを備えた高崎線向けもデビューし、165系を置き換えました。
1982年までに227両が製造され、国鉄が最後に製造した優等列車用車両として1987年にJR東日本に承継されました。国鉄が設計した状態だと普通車がボックスシートになっているなど、特急としては設備が劣るためにJR東日本が1995年から2002年にリニューアルを実施しました。
現在も特急踊り子号や湘南ライナー、ホームライナー小田原で運転されていますが、今後中央線特急を引退したE257系を改造の上、185系を置き換える見通しでその姿も近いうちに見られなくなりそうです。
こちらが車内。
リニューアルが施されたとはいえ、最近の特急とは違う雰囲気があります。
しかも引退が噂される185系なのですが、踊り子号は多くの列車でガラガラなので楽しむなら今です。
こちらが座席。
リニューアルされたとはいえどもJR東日本が最近進める特急列車の普通車をグレードアップする風潮にはかかっておらず、座席の背ずりは最近の車両と比べるといくらか低くなっています。
足元にはヒーターがあって伸ばすことは到底できません。夜行快速ムーンライトながらでも185系が使われますが、足が伸ばせないのには相当苦労します。
リクライニング装置もボタン式ではないのが面白いところ。このレバーを引くことでリクライニング装置が稼働します。
カーテンは爪式のカーテンと通常の布カーテンがあります。爪式の方はかなり薄いので時間帯によって使い分けると良さそうです。
窓は特急列車らしからず開けることができます。そのため、列車同士のすれ違いでは大きな音を立てます。
トイレは洋式に換装されていますが、スペース感は国鉄の形。
暗い色使いも最近とは違います。
最近の特急のトイレはかなり洒落ていますからね。
これが洗面所。センサー式のわけもなく、レバーを引いている時だけ水がお湯が出るもの。
逆にレバーを引き続けてなければならないので必ず片手は埋まります笑笑
カミソリ用のコンセントがあります。
踊り子号の停車駅は伊豆急下田から河津、伊豆稲取、伊豆熱川、伊豆高原、伊東、網代、熱海、湯河原、小田原、大船、横浜、川崎、品川、東京です。
列車によって差がありますが、小田原大船間は基本ノンストップなのでその区間の速達性は相当なものです。
大船に到着。国鉄型特急185系、踊り子。
その雄姿を見られるのもいつまでかわかりません。
乗り納めはお早めに。
まだ、いつもの雰囲気で乗ることができますよ。
「関東めぐり埼玉・千葉編」は今回まで!
次回からの関東めぐりシリーズは「関東めぐり群馬編」をお伝えします!
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