2019年11月21日
中央線の快速は平日の停車駅が多い!?杉並3駅に停車するわけは何?【西東京千葉】
今回は東京から中央線快速電車に乗ります。
中央線快速電車のE233系。
運用範囲は広く、中央線の東京〜大月駅間、青梅線の立川〜奥多摩駅間、五日市線の拝島〜武蔵五日市駅間、富士急行線の大月〜河口湖駅間です。さらに諏訪湖で花火大会があると応援として長野県の上諏訪の方まで乗り入れます。
今回は三鷹まで乗ります。
中央線快速電車は快速の停車駅が平日と土休日で異なります。土休日は高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪は通過駅として扱われますが、平日は停車します。この3駅の停車による所要時間は中野〜吉祥寺駅間で比較すると2分ほどの差があります。所要時間で見れば大した差ではありませんが、中央特快や青梅特快の停車駅は変わりませんので、遅延時に平日の場合、遅れている快速を特快は待つことになりますからこの3駅は通過する方が遅延回復力が高いといえます。
奥には日銀も見え、東京駅が高架ホーム発だからこその景色。綺麗です。
この東京〜御茶ノ水駅間では複線で日中は各駅停車が乗り入れず、快速系統のみの運転となります。各駅停車は千葉方面にそのまま直通します。
逆に御茶ノ水〜三鷹駅間は複々線区間です。快速などが走る急行線と各駅停車が走る緩行線が分離しています。実は先ほどの3駅の停車の最大の理由はこの複々線にあります。
国鉄は需要増加と優等列車の運転を都合よく進めるため、1969年にかけて複々線化工事を進めました。その結果、御茶ノ水〜三鷹駅間の複々線化が完成したわけです。そのため、快速の通過駅を増やすことが可能になり、国鉄は中野から先の停車駅を荻窪、吉祥寺、三鷹とする方針を取りました。しかし、反対が出ます。反対が出されたのは通過駅の周辺住民からでした。
それもそのはず。この複々線化工事を行うに当たって複々線化に必要となる用地提供をしたのにもかかわらず、停車本数が減るような方針になれば反対が出るに決まっています。国鉄はこの住民の意向も踏まえて平日は今まで通り、中野から先は快速も各駅に停車。土休日は通過駅を設定することになり、落ち着いているわけです。
新宿に到着。
新宿からは特急も発着します。
東京発着が少ないのは東京駅の中央線ホームが新幹線ホームに押された結果、1面2線しか確保されておらず、到底特急の折り返しができるものではないからです。折り返しのための引き込み線も確保されていないため、東京発着の特急は新宿駅付近で整備を行った上で東京では客扱いのみを行うという非効率な運用を強いられています。これは中央線の1つの問題と言えます。
新宿の向かい側には臨時特急かいじ号。
E353系の投入に伴って、E257系は定期列車から引退しましたが、臨時列車ではまだまだ大活躍中です。ただ、サービス面で明らかな差があり、E353系の方が選ぶなら良いと言えます。
新宿を出ます。
特急も出てきたことでここからが本物の中央線という感じ。
ここで各種別の東京〜大月駅間の停車駅を軽く確認して見ます。
まずは特急です。列車により異なりますが、東京を出ると、新宿、立川、八王子、大月の順に止まります。
上りのみの通勤特快の停車駅は大月から高尾までの各駅と八王子、立川、国分寺、新宿、四ツ谷、御茶ノ水、神田、東京です。
中央特快・青梅特快・ホリデー快速の停車駅は東京を出ると、神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野、三鷹、国分寺、立川と立川からの各駅です。(ホリデー快速は青梅線内にも通過駅有り)
下りのみの通勤快速の停車駅は東京を出ると、神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野、荻窪、吉祥寺、三鷹、国分寺、立川と立川からの各駅です。
快速の停車駅は東京を出ると、神田、四ツ谷、御茶ノ水、四ツ谷、新宿、中野、荻窪、吉祥寺と吉祥寺からの各駅です。(平日は中野から各駅に停車)
大例外として成田エクスプレスの停車駅は新宿を出ると、吉祥寺、三鷹、国分寺、立川、八王子、高尾です。
ちなみに複々線化の話はまだあります。
中央線の複々線化は御茶ノ水〜立川駅間で行われる予定で現在でも三鷹〜立川駅間が完成していません。連続立体交差事業が完成してもまるで動きがないので、ほぼ終わった計画とも言えますが、この計画の名残的に早朝帯と深夜帯に各駅停車用の車両を使った三鷹〜立川駅間の運用があります。これらの区間の複々線化が行われた場合、中央線の速達性は相当向上し、問題となっている遅延多発も少しはよくなると言われています。
まもなく終点の三鷹につきます。
三鷹に到着。
次回の「西東京千葉」は!
中央・総武各駅停車を乗り通し!
お楽しみに。
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