2020年3月26日
名鉄との競合が生んだ!?名古屋の新快速、特別快速の速さ、快適さの秘密!【日本周遊の旅】
ここからも引き続きJR東海の東海道線ですが、ここまでの静岡エリアとここからの名古屋エリアでは大きく事情が異なり、それに合わせて運行も変わっています。
乗車するのは特別快速 大垣行きです。
豊橋〜岐阜駅間では特別快速、新快速という最速達種別が30分に1本、速達種別の快速が30分に1本、停車種別の普通が30分に1本運転され、全体では概ね10分に1本、特別快速、新快速、快速の3種別でも15〜20分に1本の割合で列車がやって来て本数が確保されています。さらに一部区間では武豊線からの区間快速なども混ざり、普通のみ15〜20分間隔の静岡エリアとは比較にならないほど本数が増えています。
さらに最速達種別、速達種別が積極的に設定されています。
基本的にJR東海としては東海道線の速達需要は新幹線に担わせたいため、静岡エリアの運転形態が理想的なのだと思います。
ただ、名古屋エリアにはそうもいかない事情があります。
続いては車内です。
静岡エリアではロングシートで運用されていましたが、名古屋エリアでは普通列車までもが転換クロスシート車で運行されています。
これはまず、静岡エリアでは短編成の普通列車のみを需要に対して高頻度運転するというフリークエントサービスを「するがシャトル」という形で進めて来たこともあり、主要駅周辺では混雑することがあります。そのため、ロングシート車の方が都合が良いのです。
名古屋エリアでは利用客を種別で分散させている上、大都市圏を抱えることからも需要に合わせて長編成、高頻度運転が実現されており、転換クロスシート車でもキャパオーバーを起こしにくい環境にあるということがあります。
名古屋エリアでの東海道線の運行に特に大きな影響を与えているのはこちらの名古屋鉄道、名鉄の存在です。
名鉄は豊橋〜名鉄岐阜駅間でJR東海の東海道線とほぼ並行しており、競合路線となっています。
当たり前ですが、新幹線よりも圧倒的な安価で速達サービスの快速特急、特急を運転しており、普通車利用なら追加料金は要りません。
これにはJR東海も在来線を充実させざるを得ません。
設備も互いに同じようなレベルで展開しており、名鉄では特急に特別車を連結してさらに快適なサービスを提供しています。
JR東海では名鉄との競合区間の一部で新幹線が激安になるお得な切符を発売して快適な移動の提供にも努めています。
120キロの高速運転を実施し、停車駅はかなり絞られています。
特別快速は豊橋を出ると、蒲郡、岡崎、安城、刈谷、金山、名古屋、尾張一宮、岐阜に止まります。それ以外の区間では各駅に停車します。
大きな駅に絞った停車駅で運行しています。ただ、他の駅が見捨てられているのかというとそうでもなく、丁寧な普通との接続ダイヤが設定されており、必要な区間で速達サービスを受けられるようになっています。
名鉄の電車も次々に追い抜いていきます。
名古屋に到着。
今回はここで一旦下車します。
食べるのはきしめんです。
ホーム上のきしめんでも良かったのですが、改札外にある少し高めのきしめんを食べました。
とても美味しい。
速達種別は次々に来ますから簡単に途中下車してその土地を楽しめます。
続いては新快速に乗車。
新快速の方が数駅、停車駅が多いですが、速達性は特別快速と変わりません。
向かい側は全車特別車の特急ミュースカイです。中部国際空港、セントレアに向かう空港アクセス列車です。
大垣に到着。
名鉄との競合が終わる岐阜からは特別快速も新快速も各駅に停車します。
大垣からは関ヶ原越えの普通列車に乗車します。
一部時間帯では特別快速や新快速が米原まで直通しています。
次回の「日本周遊の旅」は!
JR西日本の新快速に乗車!
走ってる感は日本トップクラス!
お楽しみに。
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