2020年4月7日
AO入試って何?経験者が少し説明します。
タイトルにもありますが、今回は大学入試の一つの方式である「AO入試」についてご紹介します。
とは言っても、私は大学入試の専門家でも、興味があるというわけでもありません。私が今年、進学する大学にAO入試を使って入学しましたので、実際に利用して見た上での感想やどのような入試なのかをお伝えします。(AO入試の利用を検討されている方は当記事を参考にしていただいて構いませんが、学校や塾、予備校などにきちんと相談してください。)
一般的に大学入試と言われて想像されるような受験形態は「一般入試」と呼ばれるようなもので一般組と呼ばれたりします。
自らの学力を元に大学を目指すもので偏差値の高い大学から低い大学まで8〜10校ほどを受験し、合格した大学の中から自分の行きたいところを選ぶというわけです。(偏差値ができるだけ高いところを!という人もいれば、自分のやりたいことができるところを!という人もいます。)
他にも指定校推薦入試、公募制推薦入試などが多くの大学で設けられていますが、これらの中で分かりにくいランキングトップに入りやすいのは「AO入試」という入試形態なのではないでしょうか?(他にも様々な入試形態を用意しているところがあります。志望校に合わせて入試形態の研究も早めから進めてください。)
これから大学入試を控えた方でなくても一般入試や指定校推薦入試で進学された方はAO入試が何か知らないという方もかなり多くいます。(公募制推薦入試の場合はAO入試も検討することが多い)
それではAO入試とは一体何なのか。
AO入試のAOはアドミッションズオフィス、入学管理局と訳します。
つまり、大学側が設定した評価基準に基づいて選考を行うということで一般的には学力検査以外の方法で選考します。
私大の場合は一般入試よりも早い時期(早ければ8月頃、遅くとも12月ごろ)に合格が決まります。
同じく早くに合格が決まる指定校推薦入試や公募制推薦入試は内申が重視されるのに対してAO入試は内申も選考対象になる場合が多いものの重視される項目にはなっていません。
そのため、勉強が好きではなく、早くに受験を終わらせたい学生が使うケースが多く見られる入試形態でもあります。
ただ、経験者としてこれは言っておきます。
楽をするためにAO入試を使うのは絶対にやめたほうが良いです。
AO入試では内申も、学力検査も評価基準として重きを置かない代わりに多数の課題や面接、討論などによって評価します。
自らの進路にとって受験する大学のその学部でなければならない理由、自分がいかにその大学に適合しているかを示さねばなりません。
多くの大学で課されている面接試験と自己PR文のみがAO入試の評価対象であったとしてそれだけでも相当の時間を割くことになります。
学部での学びが必要な理由などとなってくれば高校生活のうちでもそれに近いような活動があったり、それのために努力したなどの実績がないと厳しいです。
私は旅行、観光系に進学しましたので、高校在学中の国内旅行業務取扱管理者(観光系の国家資格)やこのブログでの活動をもとに自己PRを行いました。(正しいのかは知りません。)
AO入試が例えば10月にあるとなれば8月くらいから準備をしていないと間に合わないのではないでしょうか。
8月といえば、夏期講習の真っ最中で一般入試を受けるとなれば相当重要な時期です。
そんな大切な時間をAO入試に割くことになるのです。
AO入試は合格の確約がありません。
例えば、8月からAO入試当日までを100%、それの準備に費やし、もし不合格となった場合、10月から一般入試の勉強を再開したのでは一般入試の合格さえ怪しくなります。
本当に学びたいことでそれについてがとても好きだったり、興味があるとかでなければAO入試の準備は水の泡になるかもしれない、ただの無駄な時間としか捉えられなくなる恐れすらあります。
AO入試の利用を検討するなら本当にその大学、学部に行きたいのか、その大学でしかできないことがあって、それは自分の将来、進路とって必要なものなのか、AO入試だからこその辛さに耐えられるかなど、総合的に見極めてほしいです。
私はAO入試を利用して最終的には良かったと思っています。
私はAO入試の合格後も勉強をしなくなってしまうことによる学力低下を防ぐ目的で塾に通い続けましたが、AO入試の入学者はやっぱり学力が低いと言われないようにも気をつけています。
最終的な模試の偏差値や志望校判定なんかを見ているとAO入試で進学した大学よりも偏差値の高い大学に行けた可能性もあったかもしれません。ただ、それでもその大学に進学できて良かったと感じられますからAO入試が合っていたと判断して良いと思っています。(今後の大学生活や就職で間違っていたとなるかもしれませんがね。)
これから大学を受験される方が自らにとってよりよい方法を選べるよう願っています。
私のかなりテキトーなAO入試への考えにお付き合いいただきありがとうございました。
(補足:私はある私立大学に進学しました。もし何かをしてしまった際などに大学に迷惑をかけることを防ぐためやわざわざ公開するほど、偏差値が高い大学でもないため、大学については公開しません。知ってしまったという方がいらっしゃいましたら心の中にとどめておいて頂けると幸いです。ただ、AO入試を使ってわざわざ進学しているくらいですから将来の夢に向けてどうしても学びたいことがその大学にあったということです。以前ブログ内で行った「鉄道利用に関するアンケート調査」もAO入試に向けた研究課題のための調査で私は鉄道広告についてを研究し、提出しました。どのような評価を受けたかは知る由もありませんが、みなさんのご協力で私の中では大変良いものができたと思っています。今後ともブログ、YouTubeともどうぞよろしくお願いします。)
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