2020年4月23日
関門人道トンネルで歩いて本州から九州へ!歴史も感じられる印象的な旅を!【日本周遊の旅】
下関に来ました。
本州の終端で、JR西日本の端でもあります。
山陽本線はあと一区間門司まで続いていますが、残りの一区間はJR九州の管轄です。
山陽本線で九州入りしても良いのですが、今回は最も特殊とも言えるような手段で九州入りしようと思います。
下関駅はJR西日本が管理を行っており、JR西日本の主要駅ではよく見るような作りです。かなり都会的な駅だなと感じます。
下関駅からサンデン交通のサンデンブルーラインで壇の浦というバス停まで来ました。
下関市内を10分ほど走ってきました。
ここが関門海峡です。
奥に見えるのが九州の福岡県です。
上は関門橋で高速道路が通っています。
こちらは壇の浦です。
壇の浦は平家滅亡の戦いとなった壇ノ浦の戦いの舞台で長く続いていた治承・寿永の乱の最後の戦いの舞台でもあります。
この戦いについては源氏編纂の歴史書「吾妻鏡」に記述があります。
この戦いでは最初、関門海峡の特性をきちんと掴んだ平家が優勢で進みます。
関門海峡は大変狭い海峡ではありますが、潮の流れが早いところで平家軍は潮の流れを利用して源氏軍に向かってそのすごい速度で進み、信じられない量の矢で猛攻を仕掛けたのだそうです。
しかし、ここが戦の難しいところで当時の軍というのはいわば「アメリカ率いる連合軍」のような括りで「平家率いる平家の仲間軍」のようなものでした。だからこそ全体の統率がものすごく取れていたのかというとそうでもなく、平家軍では寝返りが発生し、源氏軍に作戦が知れたことで平家軍は一気に劣勢に。その後は平家一門の女性たちや平家が立てた安徳天皇などが次々に海に身を投げ、自殺していく場面になります。小田原の石橋山から始まった源平の戦いは終わりを告げたのです。(私は日本史を専攻していません。誤った情報等が混ざる場合がありますので、ご了承ください。)
そんな舞台となった場所だからこそこんなイメージまでされ、歴史的な地であることを知らせてくれます。
そんなところの目の前にあるのはこちら。
関門人道トンネルの入口です。
関門トンネルは自動車道と人道トンネルに分かれており、国道2号線が通っています。
かなり大きな建物です。
これを使い、歩いて海を渡ることができます。
きちんと国道2号線とあります。
ここがトンネルの入口です。
これから特別な空間に入るんだという感じがしっかりと伝わってきます。
ジョギングやウォーキングで利用される方もかなり多いです。
自転車や原付も利用することができ、通行料金は20円です。歩行者は無料で通行できます。
ついにきました。
こちらが県境です。
おそらく今まで超えた県境の中で最も印象的だったかもしれません。
こんな丁寧なイラストまであります。
これで九州入りです。
関門橋、鉄道の関門トンネルも通ったことがありますが、最も印象的な九州入りです。
関門トンネルは門司港駅からだいぶ離れたところに出ます。
バスもありますが、歩いて門司港まで行くのがオススメです。
関門海峡を望め、門司港周辺の歴史的な街並みを再現したエリアを抜けます。歩いているだけでもこの辺りの雰囲気を感じることができます。
門司港駅です。
かつては九州の玄関口となっているところでしたが、関門トンネル開通後は盲腸区間の終着駅となっています。
日本で東京と門司港しか無い駅舎が重要文化財の駅です。JR九州では門司港駅を観光開発に利用したい狙いもあり、かなり力を入れています。自動改札機は雰囲気に配慮するため、色を茶色にして対応、駅員の制服は特別仕様のもので常にイベントのような気分にさせてくれます。
次回の「日本周遊の旅」は!
手軽に北九州を雰囲気を!
市営渡し船、若戸渡船に乗船!
お楽しみに。
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