2019年5月30日
東急直通のS-TRAIN!ガラガラだからこそ快適!S-TRAINで横浜へ!!【西武線の旅】
飯能にいます。
今回はここから西武の座席指定列車S-TRAINに乗車します。
まだ最近の記事なので記憶に新しい方もいるかもしれませんが、前に所沢発豊洲行きのS-TRAINに乗ってシステムの問題をズタズタに言った気がしますが、その記事についてはこちらからどうぞ↓
まあこの記事では結構しっかり批判を展開したわけですけども今回は全てそうでもなかったようです。
西武鉄道の飯能駅です。
飯能から池袋方面を「西武池袋線」と言い、西武秩父方面を「西武池袋・秩父線」と呼びます。
今回はここからS-TRAINに乗車します。
17:50発のS-TRAIN4号渋谷・横浜方面 元町・中華街行きです。
これを見てわかる通り、西武鉄道から東京メトロ副都心線、東急東横線、みなとみらい線と直通するS-TRAINというわけです。
土休日のみこのような運転があります。
発車標は特急側に書いてありますが、ホームは一般用の4番線から。同じ時刻に飯能行きの特急むさし号がある関係で譲っているものと思われます。
来ました。
S-TRAIN4号です。
西武鉄道内では最上位種別は特急となりますからS-TRAINは2位種別となります。
前にもご紹介した40000系です。
今の所、日本の鉄道会社で40000という形式名はこのS-TRAIN用車両以外では使われたことがありません。
詳しい車両の紹介は次回します。
編成の一番池袋寄りのドアのみが開きます。
先頭車両だけは秩父寄りが開きます。
4ドア全てを開けると誤乗車がその分増えるでしょうからその対策とみられます。
相変わらずS-TRAINは空いています。
同じ西武秩父から出る特急ちちぶ号はもう少し混んでいたようですからやはり西武線内では特急に比べて多少見劣りする部分があるのでしょう。
一つ空いているというのも魅力的です。
入間市に停車。
西武線内は西武秩父を出ると飯能、入間市、所沢、石神井公園に止まります。
特急は石神井公園は通過しますので、そこで差別化はなされています。
西武線内はいずれも乗車、降車ができます。
座席指定券を購入すればひと区間でも乗ることができます。
平日の豊洲行きのS-TRAINは西武線内は全駅乗車専用となるのでここがちがう点です。
奥にはデビューしたばかりのレッドアローに変わる新たな特急車両、Laviewです。
S-TRAINに持たれていた新しさは少しLaviewに奪われた形です。
Laviewは地下鉄直通対応ですが、西武鉄道によるとS-TRAINの運用とは完全に分離して扱うようでS-TRAINで運転している列車の置き換えは検討していないとしています。
Laviewの記事はこちらから↓
西武線内の最後の停車駅、石神井公園をでて、こちらは練馬。
ここで西武池袋線と分かれ、地下鉄直通用の西武有楽町線に入ります。
ここで保安装置切替のため運転停車。
すぐに発車します。
飯能〜元町・中華街駅間ではFライナー快速急行という一般車両の優等列車がありますが、それよりも停車駅が減らされていることでS-TRAINの特別感が十分にあります。
小竹向原に運転停車。
こちらは乗務員交代のための運転停車。
小竹向原は東京メトロ副都心線に入ります。
ここで西武はさすがだなと感じたのは西武線内でも先行列車が詰まり、駅間停車が何度かあったのですが、かなり丁寧な停車でした。
メトロ線内もまあ本数が多いですから駅間停車があります。しかし、東京メトロは結構ガツンと止まります。失礼ですが、快適とは言えません。
副都心線でATOによる自動運転をしていたのかは忘れましたが、西武って特急の運転が多いだけあるなと感じました。
池袋に停車。
ここは西武鉄道に配慮してか西武秩父ゆきも元町・中華街ゆきも降車専用駅に指定されています。
練馬までこの列車も走って来た西武池袋線が池袋までなので競合を防ぐ目的なのかなとも感じました。
地下鉄線内は池袋、新宿三丁目、渋谷に止まります。
副都心線のS-TRAIN以外の最上位種別である急行が小竹向原や明治神宮前に停車することを見るとこちらでも停車駅的な優位性は保たれています。
東京メトロ線内では指定券を持たない乗車が多発していました。車掌さんが巡回して声かけをしていきます。車内で指定券の料金を払って引き続き乗る方もいれば、次駅下車を選択する方もいました。
渋谷からは東急東横線に入ります。
中目黒です。
日比谷線に直通して来た東武の車両と西武のS-TRAINが同一ホームで並びます。
川越へのアクセスなどで競合する西武と東武が同一ホームで並ぶなんて誰が考えたでしょうか。
東急東横線、みなとみらい線内の停車駅は渋谷を出ると自由が丘、横浜、みなとみらい、元町・中華街です。
これがまた面白いことに東急東横線、みなとみらい線内では最上位種別はS-TRAINとなります。
特急という種別がありますが、これはS-TRAINよりも下位となります。
西武とは逆ですね。
武蔵小杉手前で多摩川を渡り、神奈川県に入ります。
武蔵小杉は通過駅ですが、こちらでも運転停車。
すぐに発車しました。
横浜に到着します。
東急線内も渋谷と自由が丘は乗車も降車もできますが、横浜、みなとみらいは降車専用駅です。まあさすがになと思いますが笑笑
西武のS-TRAINが東急のホームにいます。
これは昔の感覚でいうと相当異常なことなんです。
実は東急と西武は過去に熾烈な競合関係にあったからです。
それは鉄道ではなく、リゾート開発。
関東を拠点にリゾート開発を進めていた東急グループと西武グループは伊豆と箱根の開発覇権争いをしたからです。
特に伊豆は伊豆戦争と呼ばれ、東急グループの伊豆急行電鉄、西武グループの伊豆箱根鉄道を巻き込んで行われました。これは当時国鉄の伊東線が熱海〜伊東駅間のみしかなく観光資源豊富な下田方面へのアクセスが不便として東急が伊豆急行として伊東〜下田間の敷設免許申請をします。
これに急遽伊豆箱根鉄道として西武も伊東〜下田間の敷設免許申請をしますが、あまりにも急ピッチな計画であった西武側は却下され、岸信介内閣のもとで東急の免許取得が決定し、現在の伊豆急行に至るのです。
しかし、西武も黙ってはいません。西武は東急の免許取得を不服として下田の土地を取得し、路線建設を妨害。これによって伊豆急行は河津から山側に入るという迂回ルートを取っています。
現在はそれにより取得した土地に西武グループの下田プリンスホテルがあります。
その後は時代の流れを受けて伊豆観光が衰退。
現在は協力体制を取っています。
そのため、これだけの競合関係にあった2社が西武からの求めに応じて東急東横線では初となる座席指定列車の運転に応じ、実際に西武のS-TRAINが東急の横浜に乗り入れているという事実そのものが異常なことに見えてしまうのです。
東急の横浜には京王のS-TRAINに似た座席指定列車、京王ライナーの宣伝が。
どういう意図なのか笑笑
次回の「西武線の旅」は!
S-TRAIN、40000系の車内をご紹介!
西武のセンスが光る?!
お楽しみに。
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