2019年6月10日
上野東京ライン沼津行き!便利で快適な上野東京ライングリーン車乗車記【関東めぐり埼玉・静岡編】
大宮です。
今回はここから上野東京ラインに乗ります。
大宮駅です。
鉄道の街と知られていますが、大宮市とは言わず、さいたま市大宮区です。
最近の市町村合併の流れから2001年に大宮市、浦和市、与野市が合併して誕生しました。2003年には政令指定都市となり、2005年にさらに岩槻市を合併。多くの都心への路線が通ることからベッドタウンとして人口が増え続けています。現在は130万人を超えています。
その人口増加を支える一つの要因が2015年に新たに開業した上野東京ラインです。
今回は上野東京ラインをご紹介します。
乗車するのは上野東京ライン東海道線直通沼津行きです。
宇都宮線、高崎線では上野東京ライン開業前も新宿経由の湘南新宿ラインによって東海道線の小田原、横須賀線の逗子と高崎線の前橋、宇都宮線の宇都宮を結ぶものがありました。
しかし、湘南新宿ラインは様々な路線を経由しながら運転されるため、ダイヤ乱れが発生しやすい、本数があまり増やせないという欠点がありましたが、上野東京ラインによってそれは改善された結果です。
以前から上野と東京をつなぐ線は存在し、過去には上野発名古屋行きなどの列車が多数運転されました。しかし、東北新幹線建設に際しての用地確保の対象となり、1983年に全列車が同区間の運転を取りやめ、分断されることになったのです。
それ以来しばらく東京〜上野駅間は山手線と京浜東北線のみとなりましたが、2015年に上野東京ラインが開業したことで再び東京〜上野間を列車線が通ることになったのです。
今回はグリーン車で終点の沼津まで向かいます。
この列車は宇都宮線の小金井発ですが、他にも沼津行きは高崎始発や宇都宮始発も設定されていて栃木県や群馬県などから静岡県までダイレクトに行けるようになりました。湘南新宿ラインだと小田原まででしたので大きく変わった点の一つです。
ホームドアの設置が進む京浜東北線。
グリーン車の話に戻りますが、ホリデーの普通列車グリーン料金は50キロ以上は780円。つまり、宇都宮から沼津で乗っても780円ということです。50キロ以下なら520円です。平日はホリデー料金に200円が加算されます。
荒川を抜けて東京都に入ります。
次は上野です。
今までならここで終点でしたが、上野東京ラインはここからもさらに進みます。
上野駅は二層構造。1階ホームはターミナル式のホーム設計で始発列車が使用し、2階ホームは東京方面にも線路が続きます。
上野東京ライン開業前は宇都宮線、高崎線の多くの列車が下のホームを使用していましたが、上野東京ライン開業によって上野駅が途中駅となる列車が増えた上、ほぼ全列車が下のホームを使用していた常磐線特急がほとんど品川始発となったので下のホームの利用率は低下しています。
上野東京ラインは東北新幹線の高架建設時に東北新幹線の上に線路が敷けるように準備をされたところに建設されました。そのため、新幹線よりも高い高架を走るので相当良い景色が楽しめます。
東京に入る北陸新幹線E7系。
制度上は上野東京ライン東京〜上野駅間は東北新幹線開業前のものに合わせて宇都宮線(東北線)所属とされていてナンバリングも東京がJU01、JT01で切替駅となっています。
東京から西は新幹線の管轄がJR東日本からJR東海に変わります。
N700系と並走し、東海道線に入ったのだと認識させられます。
あまり路線が変わった感じはなく、この東海道新幹線が出てくるのと放送が「この電車は上野東京ライン…」から「この電車は東海道線…」に変わるくらいです。
品川を出て、多摩川を渡ります。
ここで神奈川県に入ります。
大船に到着。
この沼津行きは10両で運転されています。
これは熱海から先のJR東海管内が10両までしか対応していないためです。
宇都宮などから東海道線の途中駅までは15両で運転し、途中駅で切り離しを行なった上で沼津まで行く列車も多数ありますが、切り離しというものはダイヤ調整が難しいという欠点があるのであまり積極的ではないようです。
この首都圏の近郊路線の10両は「短い10両」と言われ、多くの人が嫌うレベルの混雑確実の列車なのです。この列車も例に漏れず、普通車は大変な混雑になっていることがグリーン車の中からも伺えます。
相模川(多分)を超えます。
JR東日本の東海道線はほかのJR東海やJR西日本管内と比べて敷設条件が良くないもので特に東京〜大船駅間は速度制限が多発する区間です。
しかし、大船〜小田原駅間はカーブがいきなり減り、120キロによる運転が行われています。
平塚で後から来た快速アクティー熱海行きの待ち合わせ。
東海道線は藤沢〜小田原駅間で快速運転が行われていますが、日中帯は湘南新宿ラインからの特別快速と上野東京ラインからの快速アクティーで毎時2本の快速があり、速達需要には対応しています。
国府津は東海道線で東京から最初に海が見える駅です。
15号車付近から海の方を見ると遠くに海と水平線が望めます。
小田原を出たところで熱海方面の列車なら進行方向左前をよく見ると小田原城が見えます。
小田原から先は海岸に沿って進みます。
一気にカーブが増えて乗り心地は悪化しますが、相模湾が望める東京〜神戸駅間の東海道線で一番海が綺麗な区間となります。
が、今回は雨でしたのであまり綺麗に見られませんでした。
相模湾は外海ですので、波と岩が当たって白くなっている様子が見えます。
しかも高い位置から見えるのでグリーン車に乗っていると楽して自然を感じている気分になれます。
湯河原を出ました。
湯河原も熱海と並ぶ温泉地として知られていて駅から見える風景もかなり趣があります。
ここで雨が強くなってきました。
次は熱海です。
熱海から静岡県でここでJR東日本からJR東海に変わります。
ナンバリングをみてください。
CA00となりました。CAとはJR東海の東海道線のナンバリングで滋賀県の米原まで連番になっています。
現在、東海道線のJR東日本とJR東海の普通列車の直通運転はJR東海の熱海〜沼津駅間と熱海〜高崎・宇都宮へのJR東日本区間となっていて全列車がJR東日本のE231系、E233系グリーン車付き10両編成で行われています。
前回ご紹介した丹那トンネルを抜けています。
優等列車の運転が減った東海道線でクロスシートでこのトンネルを定期列車で抜けるには特急踊り子号の修善寺行きかこの普通列車グリーン車、一部の2ドア普通列車のみとなっています。
丹那トンネルの記事はこちらから↓
伊豆半島の山を越える東海道線。先ほどの相模湾の海の景色からは一変します。
三島に到着。
JR東海では到着前に「ドアから手を離してお待ちください」というのですが、JR東日本ではその放送はありません。なんだか不思議な気分で聞かせてもらいました。
次は終点の沼津です。
沼津に到着。
やはりJR東海の駅名標とJR東日本の車両は似合いません。
帰りはJR東海の車両で熱海に帰ります。
次回の「関東めぐり埼玉・静岡編」は!
面白い切符を買いました!
JRのきっぷのルールはこんな使い方もあります!
お楽しみに。
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