2019年7月18日
日光線「いろは」の豪華な車内設備!日光へのアクセスは「いろは」で!【関東めぐり栃木編】
宇都宮まで来ました。
いつもなら「宇都宮で餃子でーす!美味しいですよー!」で終わりなのですが、今回は日光に行ってみようと思います。
宇都宮駅の日光線乗り場は5番線です。
専用ホームで特別な装飾がなされています。
日光東照宮でSuicaが使えるようになったとか。
必要かと言われると微妙ですね笑笑
コンビニとかではSuicaで払うと急いでいるときに便利という利点がありますが、わざわざ日光東照宮まで来てSuicaで払うほど急いでいることはありません。どちらかというとSuicaですぐに支払いが完了する人が増えることで混雑緩和というどちらかというと個人の利益というよりも東照宮側の混雑緩和努力なのでしょう。
今回乗車するのはこちらの「いろは」と言われる専用車両。
日光線で普通に使われている205系ですが、「いろは」は日光線で日光に訪れる観光客のために特別にリニューアルを施して運行されている車両です。
通勤型205系を改造したわけですが、「2ドア」4両です。もともと4ドアの車両を2ドアにしているのです笑笑
こんな感じ。
一目でわかりますね。
横長の窓が元々あったもの。縦長の窓が後付けのものです。
ステンレス剥き出しで使用されていたのですが、全面塗装(多分ラッピング)になっています。
日光線に来る前は京葉線で活躍していた車両でマジの元通勤車両です。
外観は日光の風景をイメージし、レトロ感を感じさせるものです。外国人にも「日本」を感じてもらえるようなデザインなんだそうです。
車内も大きく改造されており、ドア上には案内表示設備が新設され、外国語案内に対応しています。ドアもステンレス剥き出しが解消され、無機質な感じは解消されました。ドアの黄色いテープはE531系やE233系などの最近の車両で採用されているもので指はさみ防止の狙いがあるそうです。
観光客の利用を狙った車両なだけあって特急列車のような大型荷物置き場が新設されました。夕方の日光行きに乗りましたから観光客がそもそもほとんどおらず、利用している人はいませんでしたが、観光客利用が多い時間帯だと荷物の大きな外国人観光客などは特に重宝するのではないでしょうか。
いろはと栃木県の解説がデカデカとあります。
この日光線「いろは」は2018年にJRグループが実施する「本物の出会い 栃木」ディスティネーションキャンペーンに合わせて運行を開始しました。JR東日本が各地で運行しているジョイフルトレイン、「のって楽しい列車」の一つで、車両点検日(月に1〜2日程度)を除いて毎日運行されています。JR東日本ののって楽しい列車として有名な「リゾートしらかみ」や「リゾートビューふるさと」、「SL銀河」などはいずれも臨時列車として全車指定席、快速列車として運行されます。
しかし、「いろは」は異例の定期普通列車に充当されているのです。普通「いろは」です。座席番号が割り当てられ、臨時列車にも使用できるような仕様です。
愛称は日光の観光名所である「いろは坂」と物事のはじまりを意味する「いろは」をかけたもので日光への旅のはじまりである日光線を楽しくしたいという思いが込められています。
床は木目調です。
フリースペースが拡充され、バリアフリーにも配慮されています。
車内はボックス席が基本でモケットはクラシックルビーブラウンを基調に紅葉がデザインされています。
ボックス席はハイデッカー構造、座席自体も通常のボックス席よりも大型になっています。
こんな感じで座席間隔も広く、余裕で足も伸ばせます。
日光線は宇都宮を出るとしばらく宇都宮線と並走します。
日光線の歴史はめちゃくちゃ古く、全線開通は1890年、明治23年8月のことでまだお雇い外国人とか言っているような時代にそのお雇い外国人に東京から近く、日本的な風景が楽しめる場所として日光が人気を博しました。
日光へのアクセスはしばらく日光線の独占状態でしたが、その構図が変わるのは1929年、昭和4年の東武日光線の開業です。東武日光線は当時の国鉄日光線よりも距離が短く、優位に立ったのです。
国鉄がその状況を見逃すわけがなく、国鉄は都内から日光への所要時間を大幅短縮する準急「日光」、その後伊豆の観光地とダイレクトアクセスさせる準急「湘南日光」が伊東〜日光駅間で運転。その努力もむなしく、東武鉄道はほぼ同時期にデラックスロマンスカーと呼ばれる新型特急車を導入しました。結局観光客輸送では東武鉄道優勢を返すことができず、日光線の優等列車は1982年、昭和57年の東北新幹線開業に伴って廃止されました。宇都宮線との直通運転も順次廃止され、今では宇都宮〜日光駅間のみの運行です。
国鉄分割民営化後の日光への観光輸送はというと2006年にJR東日本がまさかのライバル東武鉄道とタッグを組み、JR新宿発東武日光線経由の特急「日光」、「きぬがわ」の運転を開始。
もともと国鉄日光線の愛称名だった「日光」を、まさかのライバルだった東武日光線でJR東日本の車両を使って運行されるという驚きの事態でした。
ある意味でJR東日本から観光面では捨てられたような存在になっていた日光線も「いろは」の登場で再び観光面での魅力が生まれました。
途中駅に止まりましたが、非常停止ボタンではなく、赤色旗があります。
ちなみに赤い旗は鉄道では異常を知らせる非常停止を求める合図。つまり、なんかあったらこの旗を振って知らせろということですね。
今の説明でお分かりだと思いますが、赤い旗や緑の旗は鉄道では代用手信号と呼ばれます。つまり、このような旗を線路付近でふると列車の運行に支障をきたす恐れがあり、法律で禁止されています。
しかし、駅に備え付けられている場合には緊急時には振りましょうね。安全第一ですから。
日光線は結構な山の中を進みます。
優等列車はないと言いましたが、JR東日本が運行する豪華リゾート列車、TRAIN SUITE 四季島では日光線経由のコースがあり、そのために線路はほかの同規模のローカル線よりは丁寧な整備がなされています。
いろはにはWi-Fiがあります。
さすがはジョイフルトレイン!
東武日光線が近づいてきます。
日光に到着。
45分ほどの所要時間がかかりますが、大変快適に利用できました。
ちなみに運転時刻などは下記のJR東日本サイトから確認できます。
次回の「関東めぐり栃木編」は!
日光駅前を観光!
簡単に雰囲気を感じられる日光!
お楽しみに。
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