2019年8月16日 2019年8月17日
日本最大の鉄道会社、JR東日本!JR東日本はここがすごい!
今回はJR東日本について、そのすごさをご紹介したいと思います。
JR東日本のすごさ。数字上だけでも見ることができます。まずは数字から見てみましょう。
まずは国内から。国内企業の売上高ランキングではJR東日本は堂々の46位。シャープなどの大企業を抑えての順位です。また、鉄道会社内では2位のJR東海を突き放して堂々のトップ。また、世界で見てもドイツ鉄道と並び、世界最大の鉄道会社と言われます。
しかし、今回は数字上ではなく、実績や今後を見ながらそのすごさを見ていきます。
JR東日本はご存知のように1987年に国鉄分割民営化によって誕生しました。当時の国鉄は多額の債務により多数の問題を抱え、国民からの国鉄の電車、列車に対する信頼は大きく失われていました。また、各地の私鉄はJR東日本よりも30年以上も早く沿線開発を進めて鉄道サービスに頼らない経営を行なっていたのです。しかし、国鉄の時代は法律の制約により沿線開発はほとんど行われず、鉄道サービスに頼り切った経営状態でした。
JR東日本の目的は主に二つ。まずは国鉄から引き継いだ債務の返済。そして安定経営です。
JR東日本は手始めにJR東日本という会社の信頼を鉄道サービスから回復させていく取り組みを始めます。
JR東日本がほかのJR各社と比べても経営戦略としてよかったと言えるのは国鉄のイメージの徹底した排除です。鉄道好き的にはあまりよく聞こえませんが、古くなった車両、設備を使い続けていた国鉄は汚いという印象が一つあったのです。JR東日本は首都圏ではもちろん、地方路線でも国鉄型車両を次々に新型の画期的な車両に置き換え、駅も近代的なデザインのものにリニューアルしていきました。
その中でも特に画期的だったのはソニーのFeliCaの技術を採用し、2001年から導入された非接触型ICカード「Suica」です。日本でのキャッシュレス決済普及の先駆けで首都圏ではほとんどの人が利用するものです。今でもキャッシュレス決済でのシェアはトップです。鉄道利用のみならず、街中のコンビニやレストランでも使用でき、タッチリーダーにタッチするだけで一瞬で決済完了というサービスは時間短縮を重視する日本人のライフスタイルに完全にマッチしたものでした。
JR東日本は2018年にグループ中期経営ビジョン「変革2027」を発表しました。
JR東日本発足から30年の節目で経営方針の転換を行うというものでした。これまでJR東日本は先ほどのように「鉄道サービスからの収益性向上」を目指してきたのですが、今後10年では「新たな価値を社会に提供する」として、SuicaやポイントサービスJREポイントを基盤に鉄道事業、まちづくり、くらしづくりをJR東日本のビジネスプラットフォームとして移動のシームレス化とサービスのワンストップ化を図るとしているのです。
この「変革2027」の中でJR東日本があげるのは環境変化への早期対応です。環境変化としてあげられているのは人口減社会、グローバル化、AIによる技術革新(イノベーション)、移動の多様化です。
特に人口減社会により鉄道需要の低下が見込まれる中でイノベーションによる自動車の自動運転の実現で移動の多様化が起こることによって乗客は目減りすることが予想されています。
JR東日本はその中で鉄道サービスでは付加価値の増大を目指すことにしています。その一つとして今までも実施してきた普通列車グリーン車の拡充やスーパービュー踊り子に代わる豪華リゾート特急サフィール踊り子。また、TRAIN SUITE 四季島と言ったものをあげ、輸送サービスの質的改革を実施するとしています。
用語解説
技術革新(イノベーション)→シュムペーターが発見したもので、外的要因よりも内的要因によって経済発展が起こるとする考え方。
付加価値:生産によって新たに加えられた価値のこと。総生産額から原材料費、燃料費、減価償却費を差し引いた額のこと。よく知られるGDP(国内総生産)やGNP(国民総生産)は一定期間内で生み出された付加価値の合計のこと。
JR東日本の私が思うすごいところは時代の先読みです。Suicaもそうですが、今ではAIなどのIT技術でもトップクラスです。日本初の無人店舗の実証実験など今後もまだまだ先が期待できると思います。
今後もJR東日本の魅力をみなさんに発信していきます。
JR東日本公式サイト:https://www.jreast.co.jp/
【ブログ記事】国鉄分割民営化は失敗?!:https://sokune217.com/2019/07/29/jr/
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