2019年12月2日
相鉄・JR直通線のきっぷが面白すぎる!!鶴見→羽沢横浜国大はきっぷも経路も面白い!
3日連続で相鉄・JR直通線関連ですが、お付き合いください。
今回は「経由—」というきっぷが出てきましたので、それについてご紹介します。
JRのきっぷのうち、このような「マルス券」と呼ばれるものには経由路線の表示があります。
これは出発地から目的地までをどのような経路で行くか示すものです。例えば、上の例なら熱海→茅野を熱海〜小田原間では新幹線を利用し、小田原〜東神奈川では(横浜〜東神奈川駅間の京浜東北線は乗車券では東海道線扱いをします。詳しく説明すると長いのでここではスルーします。)東海道線を利用し、東神奈川〜八王子では横浜線を利用し、八王子〜茅野では中央東線を利用するというように「経由」に記載されていて、このきっぷがどのような経路の運賃が計算されているかが一目でわかります。
この場合にはこの経路外である新宿を経由するといったことはできず、必ずこの経由で向かわねばなりません。
しかし、これが今回購入した鶴見→羽沢横浜国大のきっぷ。
まさかの経由が—なのです。
これ以外にもこういう表示があるのかもしれませんが、私は初めて見ました。
では、鶴見→羽沢横浜国大では何線を電車は走行するのか。
答えは東海道貨物線です。
羽沢横浜国大駅の所属も東海道貨物線(相鉄・JR直通線)と相鉄新横浜線となっています。
現在のところ、東海道貨物線を走行する旅客列車はこの相鉄・JR直通線と湘南ライナー、おはようライナー新宿、ホームライナー小田原です。
ライナー列車は東海道貨物線内に停車駅がない上、両端の発着駅が東海道線か湘南新宿ラインであるためにその経路で計算します。(大都市近郊区間内では出発駅から到着駅までを券面記載の経由地以外を利用して向かった場合でも最短距離で計算するというルールがある。つまり、同じ駅を二度通過しなければ一番短い距離で切符を買って良いということ)
東海道貨物線内に停車駅があるのが相鉄・JR直通線のみである上、この区間がJR東日本線で見れば1駅分だけ飛び出た支線的な位置であるため、わざわざ新たな路線名を券面に付与する必要がないと判断したと見られます。
さらにこの話はまだあります。
実は鶴見→羽沢横浜国大は隣駅同士という扱いですが、相鉄・JR直通線は鶴見に停車しません。相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大の一つ前の停車駅は横須賀線の武蔵小杉駅。
隣駅同士であるはずの鶴見から羽沢横浜国大まで行くにはYahoo!乗換案内で調べて見たところ、鶴見から京浜東北線で横浜、横浜から横須賀線で武蔵小杉、武蔵小杉から相鉄・JR直通線で羽沢横浜国大に行った場合、鶴見駅を3回通っても170円の鶴見→羽沢横浜国大の運賃で乗車できるそうです。
これの面白いところはこの経路で行く場合、JR利用なら170円で50分。JRから相鉄へ横浜で乗り換えて向かった場合、39分で400円。
さらに電車運行にも興味深い点があります。
相鉄・JR直通線は東海道貨物線を経由するため、もし羽沢横浜国大駅でトラブルが発生し、入線できないという事態になった場合、すでに武蔵小杉を出ている電車はお客さんを降ろせる場所がないため、東海道貨物線をそのまま走行するわけですが、東海道貨物線で次にホームがあるのは藤沢駅。
そのため、埼京線のE233系などには今回の直通対応に際して藤沢行きとの行き先が追加されています。
羽沢横浜国大や相鉄線に行きたくて藤沢まで連れていかれたら大変なことですがね笑
こんな興味深いことだらけの相鉄・JR直通線。
ぜひ一度乗って見てはいかがでしょうか?
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