石炭全盛期の名残、筑豊本線に乗車!形を変えて大活躍!【日本周遊の旅】

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JR東日本ダイナミックレールパック

若戸渡船で若松駅まで来ました。

ここから若松線に乗り換えます。

若松駅は駅舎のサイズ感のわりに駅前広場がバカみたいに広いのが特徴です。

今でこそ駅は大変小さいですが、かつては筑豊炭田でとれた石炭を若松港から各地に出荷するための重要な拠点となっていました。1940年には830万トンの取り扱いがあり、長きにわたり全国一位の貨物取扱量となっていました。

その後、日本にもエネルギー革命の流れが押し寄せ、エネルギー界の天下を石油に受け渡したことで、若松駅の貨物取扱、日本のエネルギーを支えるという役割は終わりを迎えたのです。

1982年には貨物の取り扱いを終了し、現在では1面2線の小さな旅客駅となっています。

そんな若松駅からでているのが若松線、正式名称は筑豊本線です。

筑豊本線は名前の通り、福岡県の内陸にある筑豊炭田から石炭を主に若松港へ輸送する役割を担うために建設されました。

石炭がエネルギーの主役だった時代には、筑豊炭田は全国有数の石炭の産地として知られ、八幡製鉄所などがある北九州の工業地帯からも近いとあって、財閥や大手企業が多数進出しました。日鉄鉱業、三菱鉱業、三井鉱山、住友石炭鉱業、古河鉱業、日本炭礦、貝島炭礦、明治鉱業、麻生炭鉱、大正鉱業などが石炭を掘っていました。

閉山後は働いていた人が解雇され、職を失ったことによって、生活保護受給者が急増し、現在でも福岡県は生活保護の受給率が高い県として知られています。また、実際に石炭を掘っていた地域では土壌汚染が進んでおり、農業などへの産業転換が難しいという問題もあります。

それでは、筑豊本線がどうかというと、多くの区間では博多への通勤の足として、現在でも形を変えて活躍しています。

今回乗る若松~折尾駅間は若松線、折尾~桂川駅間は鹿児島本線の黒崎~折尾駅間と吉塚~博多駅間、篠栗線の桂川~吉塚駅間と合わせて福北ゆたか線、桂川~原田駅間は原田線という愛称で親しまれています。

若松線は非電化となっており、単線非電化といえばローカル感全開のように見えますが、車両はBEC819系という蓄電池車両が2016年より運用されています。これは非電化路線でも電車として走れるように架線があるところで蓄電池に充電し、非電化区間では充電された電力を使って電車とまったく同じように走行できます。

同じような蓄電池車両はJR九州以外ではJR東日本が先行して2014年から烏山線、宇都宮線の宇都宮~烏山駅間で運行し、ACCUMという愛称で親しまれています。また、2017年からは奥羽本線、男鹿線の秋田~男鹿駅間でも運用がスタートしています。

JR九州では国鉄型車両の置き換えを目的として、若松線、福北ゆたか線、香椎線でDENCHAという愛称で運用しています。(烏山線のACCUMは直流型であったため、DENCHAは交流型としては日本初の実用化。男鹿線向けではDENCHAの技術も参考にされた。)

車内デザインはJR九州ではおなじみの水戸岡氏が担当しています。

木目調の合板を使用したJR九州の最近の通勤型車両でよくとられるデザインです。これだけでも普通ではない感が全開ですが、座席モケットもかなり特徴的なものです。

 

見える景色は洞海湾と北九州の工場地帯。

鹿児島本線は海の向こうを走っているわけですが、景色はそれぞれまるで違いので、行きかえりで使う路線をわけても楽しいと思います。

この車両は床もすごい。

QRコードをイメージしたデザインで現代感があります。読み取ってみましたが、何も出ませんでした。これでJR九州のホームページでもでてきたら面白いですけどね笑

 

まもなく折尾につきます。

白を基調としたデザインでローカル感はまるでなく、複線電化の路線に乗っているような気分でした。

車内液晶情報表示器のデザインがJR東日本のものに似ているのはなにか関係があるんですかね?

乗ってきた列車はそのまま電化路線である福北ゆたか線に今度は電車として直通し、直方まで向かうようでした。

 

折尾からは鹿児島本線の快速久留米行きに乗り換えます。

鹿児島本線もなかなかすごく、門司港から熊本県の荒尾までを直通するようなロングラントレインも設定されています。

 

博多に着きました。

次回の「日本周遊の旅」は!

博多を観光!

博多駅を起点に効率よく博多を観光するには?

お楽しみに!

関西特集 びゅう

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