八ッ場ダムに沈む町、川原湯温泉へ!群馬の温泉地を紹介します。【関東めぐり群馬編】

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川原湯温泉駅に到着しました。

川原湯温泉駅はとても綺麗。
開業は1946年(なんと終戦の翌年)で、2017年の乗車人員は1日平均22人。これで建て替えたというのも変な話です。
あとで理由はわかります。
こちらが外観。
洒落ていますね。
その名の通り、川原湯温泉へのアクセス駅です。
駅前では何やら工事が。実は川原湯温泉駅の建て替えもこれが理由です。
直接的に原因なのかというとそうではありませんが、間違いなくこの工事も関連工事の一つです。
実は川原湯温泉や川原湯温泉駅は昔は違うところにありました。しかし、2014年に川原湯温泉は高台に移設しました。なぜかというとこれはこの吾妻地域で建設が進む、八ッ場ダムによって元々の場所は水没してしまうからです。
この八ッ場ダムはまだ未完成です。これは反対運動によるもので観光資源が水没したり、水が供給される都心の人のために水没地域の人たちが犠牲になるのはわからないということです。
民主党政権下では大きな問題とされ、マニフェストによって建設中止とされましたが、長年悩んだ末に建設を容認して来た地元から反発が発生したと言います。
今回はそんな川原湯温泉をご紹介します。
これが川原湯温泉に向かう道路。
今は迂回ルートとされていてさらに近いルートが今後完成する予定なのだと言います。
山を切り崩したところに道路を本当に新しく作っているようで周りはめちゃくちゃ綺麗。山の中なのに不思議な光景です。
なつかし あたらし 川原湯温泉
その通りだなと思います。
新たな建物の建設によって川原湯温泉の集客力増大などが言われることがあったようですが、実際には駅からのアクセスは前よりも悪くなったことが間違いないですし、そもそも人が元々の想定以上に戻ってきていないそうです。
そして川原湯温泉の元々の源泉は1193年に源頼朝が狩をしている時に偶然見つけたと言われ、かなり貴重な自然湧出の源泉でした。しかし、それはすでに立ち入れないエリアになってしまい、現在の源泉はボーリング掘削によって掘り当てたそうです。
ダム湖建設にあたって両岸のアクセスを低下させないようにと大きな橋が架けられています。
こちらが八ッ場大橋。
下を見るとこんな感じ。
何もないじゃないかと。
それもそのはず。先ほども言ったように未完成です。昔は水没集落はそのまま水に沈めていましたが、最近のダム建設では建物は取り壊してからダムを建設するのが主流です。
水がないので橋から地面までは相当な高さ。
高さは73.5メートルだそう。そりゃ怖いわ笑
取り壊してからと言いましたが、まだ下にはいくつか遺構があります。
良く見てください。
真ん中にあるのは線路です。
あれはJR東日本の吾妻線の旧線。
2014年に新線に切り替えとなりましたが、昔は185系や115系があの線路を走っていたのです。
あれも水に沈むものです。
逆側。川は吾妻川で八ッ場ダム予定地以外でも吾妻線はこの川に沿って走ります。
つまり、この川をせき止めて水を貯めるわけですね。それをまたぐ鉄橋が吾妻線。その奥には八ッ場大橋なんかよりも全然小さい橋が。あれもすでに使われなくなっていてまもなく水の底です。
吾妻川はこんな色をしていて多少の温泉物質を含むそうで、これを水道水として利用するのかという意見もあります。これのおかげでエメラルドグリーンの綺麗な川の姿が楽しめるのですがね。
ちなみにこの八ッ場ダムは2019年秋、今年の秋から試験的に水を入れるそうでこの下の景色が楽しめるのもあと数ヶ月です。
 
温泉街も活気が出てくることを願います。
また戻りますが、歩いて行くとこんな感じでトンネルを越えて行かなくてはいけないというハードルの高さ笑
この神社も下から移設されたものです。
川原湯温泉は一応委託有人駅で駅員がいます。こんな感じでマップも作ってくださっていてわかりやすいです。
帰りも吾妻線で帰ります。
次回の「関東めぐり群馬編」は!
吾妻線の新線をご紹介!
新線はさすが快適!
お楽しみに。

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