2019年12月27日
普通列車グリーン車よりも快適!京急のウィング・シートを使わない手はない!
京急の泉岳寺駅に来ました。
この入り口は元々京急の本社ビルについているものでしたが、本社ビルが横浜に移転し、ビル部分は取り壊しが進んでいます。
泉岳寺駅は都営地下鉄浅草線と京急線の共同使用駅。
管理は東京都交通局が請け負っており、駅の味気ない感じが地方公営企業感満載です。
京急要素はというと券売機の設置はありますが、京急の券売機ではICカードのチャージすらできない京急きっぷ発券の専用機です。
今回はこの泉岳寺から今秋から京急が開始した新たな着席サービス「ウィング・シート」を利用してみようと思います。
京急ではすでに平日朝夕のラッシュ時間帯にJR東日本のライナー列車に倣った「モーニング・ウィング号」「イブニング・ウィング号」を運転しています。
新たに導入された「ウィング・シート」はどちらかというと普通列車グリーン車のようなサービスです。土休日の一部の快特の2号車を指定席とし、追加料金を払うことで着席サービスを得られるというものです。
ウィング・シート対象となるのは2100形での快特です。
JR東日本の普通列車グリーン車が土休日のおでかけ需要にも対応し、人気を博していることを考えればウィング・シートも人気となりそうです。
こちらが車内。
2100形はそもそも転換クロスシートの快適な車両ですので、普通車でもウィング・シートでも座席のサービスは変わりません。あくまでも着席サービスです。
緑色の専用座席カバーが掛けられ、誤乗を防いでいます。
さらにウィング・シート用の車掌が乗務し、ウィング・チケットの検札を行なっています。
平日のウィング号にはこのようなカバーはつきませんからウィング・シートのためにわざわざ導入したものなのでしょう。
入り口でウィング・チケットのQRコード読み取ってもらう必要があり、乗車に関しては完全に管理されているため、1箇所のみが開放されています。
品川に着きます。
京急は品川〜京急久里浜駅間でJR東日本の横須賀線と競合関係にあります。
時間的にも、値段的にも優っている京急は三浦半島方面へのアクセスには圧倒的なシェアを獲得しているわけですが、新たに快適に移動したいという需要をJR東日本の普通列車グリーン車と競合するという関係になります。
京急の快特は120キロ運転が売りで、そのスピード感はやはり快適に楽しみたいものです。
今までは2100形の運用でも、そうでない運用でも快特は相当な混雑となり、楽しむという余裕はあまりありませんでした。このウィング・シートによって確実に着席保証がある座席が誕生し、京急を使いたい理由が一つ増えたとも感じます。
京急蒲田に到着。
お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、このウィング・シート、とにかくガラガラです。間違いなく言えるのは知名度が低すぎるということです。
最大の原因はこのウィング・シートのウィング・チケットがKQuickという京急の公式ネット予約サービスでしか購入できないという点でしょう。
KQuickというサービス自体を京急ユーザーであってもウィング号をよく使うことがあるような方や京急好きでなければ知らないことが多く、それのみで購入できるウィング・シートなど知る術もないわけです。
横浜の時点でこんなに空いています。
ただ、ウィング・シートを知っている方にとってはかなりお得な状況にもなっていて普通列車グリーン車よりも安い300円で確実に座れるどころか、ガラガラの車両で移動できるというのは魅力としては相当大きいものです。
現在の状況を見る限り、普通列車グリーン車使うならウィング・シートにするべきでしょう。
快特がこんなに空いていることはまずありません。
上大岡に到着。
ウィング・シートの乗車可能駅は下りは泉岳寺〜上大岡駅間、上りは三崎口〜上大岡駅間です。降車に関しては自由で品川から乗って京急蒲田で降りるということも可能です。
KQuickでは座席位置の選択が可能です。
例えばボックス席と選択すると必ずボックス席が指定されます。つまり、家族や友人3人や4人で利用する場合でもボックス席を選択することで便利に利用することができるのです。
浸透していないウィング・シートですが、各駅に券売機を設けるだけでも流れが変わりそうなほど将来性を感じるものでもあります。ぜひとも今後に期待したいところです。
KQuick↓
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